エランテ週間分析: 2025年4月7日 – 4月11日  

・今週の注目ポイント 

• FOMC議事録とパウエルFRB議長の発言:今後の米国金融政策の方向性に関する手がかりとなる可能性。 

• 米国の消費者物価指数（CPI）:利下げ観測が高まる中で、FRBの次の一手を見極めるための重要なインフレ指標。  

• ニュージーランド準備銀行（RBNZ）および日本銀行の発言:世界的な経済混乱の中で各国中銀の見解に注視。 

・今後の展開は？ 

今週は、主要な経済指標と中央銀行の発言が注目される中、通貨ペアにとって重要な局面を迎えます。米国の消費者物価指数（CPI）、FOMC議事録、雇用関連情報の発表は、ドル相場に大きな影響を及ぼすと見られています。また、ニュージーランド準備銀行（RBNZ）および日本銀行関係者のスピーチも、NZドルや円の市場心理に影響を与える可能性があります。米国経済の減速懸念から利下げ期待が高まる中、トレーダーは慎重なポジションを取ると見られます。 

ドナルド・トランプ大統領による関税政策が市場の混乱を招き、投資家心理に重くのしかかっています。貿易戦争の影響により、連邦準備制度理事会（FRB）による年内100ベーシスポイント（0.25％幅で4回分）の利下げが織り込まれており、以前の75ベーシスポイントからさらに引き下げ方向への期待が高まったことを示しています。 

米国10年債利回りは金曜日に4％を下回り、選挙以降で最も低い水準となりました。市場では6月までに0.25％の利下げが行われるとの見方が強まっています。また、関税の影響で原油価格も下落し、ブレント原油は木曜日に6.4％急落、1バレル＝70ドルを下回りました。これは2022年以来の最大の下げ幅となります。さらに、OPECプラスが予想より早く増産を決定したことで、エネルギー市場への圧力が強まりました。 

世界経済の減速が懸念されるなか、投資家たちは引き続き慎重な姿勢を保っています。今週予定されている各国の中央銀行関係者の発言は、ドルの動きに影響を与える可能性があり、市場はその発言から政策の手がかりを探ろうとしています。 

・今後の経済指標・イベント（GMT+9） 

2025年４月７日（月） 

重要な経済指標の発表なし 

 
2025年4月８日（火） 

重要な経済指標の発表なし 

2025年4月９日（水） 

時間未定 – JPY – 植田日銀総裁の発言 

経済的課題に直面する中での日本銀行の政策方針に関する見解。 

11:00 AM – NZD – 政策金利発表 

3.50％で据え置き予想。 

11:00 AM – NZD – ニュージーランド準備銀行（RBNZ）声明 

ニュージーランド中銀の経済見通しに関する発表。 

2025年4月10日（木） 

03:00 AM – USD – FOMC議事録 

FRBの次の政策方針を探る手がかり。 

07:00 PM – AUD – 豪準備銀行（RBA）ブロック総裁の発言 

豪経済見通しと金融政策調整の可能性について。 
09:30 PM – USD – コアCPI （前月比） 

基礎的な物価上昇を示す重要な指標。 
09:30 PM – USD – CPI （前月比） 

消費者価格の月間変動。 

09:30 PM – USD – コアCPI （前年比） 

年間のインフレ率。 
09:30 PM – USD – 失業保険申請件数 

毎週の雇用情勢を示す情報。 

2025年4月11日（金） 

03:00 PM – GBP – GDP（前月比） 

月次の経済成長率を測る指標。 

09:30 PM – USD – コアPPI（前月比） 

食品とエネルギーを除いた生産者物価。 
09:30 PM – USD – PPI（前月比） 

全体の生産者物価指数。 

11:00 PM – USD – ミシガン大学消費者信頼感（速報値） 

消費者心理の動向を測る指標。 
11:00 PM – USD – ミシガン大学インフレ期待（速報値） 

消費者によるインフレ見通しの把握。 

マーケット分析：注目すべき主要チャート  

USD/JPY – 日足チャート 

USD/JPYは重要なサポート水準146.53を下抜け、下落傾向の継続を示唆しています。 次のサポート水準は、フィボナッチ拡張127.20％の145.26、161.80％の143.65、200.00％の141.87付近に位置しています。 相対力指数（RSI）は33.37と、売られ過ぎの水準に近づいており、移動平均収束拡散法（MACD）も弱気を示していることから、下げの勢いが続いていることを示唆しています。 
 
主要レベル 

サポート: 146.53、145.26、143.65、141.87 
レジスタンス: 148.31、151.20 
 
代替シナリオ 
価格が再び148.31を上回る場合、反発の動きが強まり、151.20付近のレジスタンスを試す可能性があります。 
 
影響を与えるイベント 
・米国CPI（木曜） 
・FOMC議事録（水曜）  

USD/CAD – 日足チャート 

USD/CADは、直近安値のサポート水準1.4150を下抜け、下落傾向が続いています。 次の主要サポートはフィボナッチ拡張127.20％の1.4043、その下に161.80％の1.3907、さらに200.00％の1.3757があります。RSIは38.63と、弱気の流れを示しており、MACDも下方向への勢いが続いていることを示唆しています。 
 
主要レベル 

サポート: 1.4150、1.4043、1.3907、1.3757 

レジスタンス: 1.4301、1.4542 
 

代替シナリオ 
もし価格が1.4301をしっかり上抜けた場合は、1.4542付近までの持ち直しが視野に入ります。ただ、全体的には下向きの流れが優勢です。 
 
影響を与えるイベント 
・カナダ雇用統計（金曜） 
・米国CPI（木曜） 

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